2013年3月16日土曜日

Android 4.2搭載端末は国内キャリアからは発売されない? - 非iPhoneユーザーは再び不遇の時代を過ごすのか




サムスンがAndroidスマートフォンの次期フラグシップモデル「Galaxy S 4」を発表した。Android陣営で他メーカーを圧倒し、スマートフォンの販売台数でもiPhoneを擁するAppleと肩を並べるサムスンの新機種とあって、日本国内でも多くの注目を集めている。

5インチのフルHD有機ELディスプレイや13メガピクセルカメラ、8コアCPUなど、スペック面でも最先端を行くGalaxy S 4だが、OSも最新のAndroid 4.2を搭載している。本稿では、この「Android 4.2」問題について取り上げる。

現在、国内で販売されているAndroid 4.2搭載端末は、主要なところではGoogle直販モデルである「Nexus 7」「Nexus 10」に限られている。各携帯キャリアから今後、発売される春モデルのAndroidスマートフォンでも、OSはAndroid 4.1だ。

メーカーやキャリアが独自に施しているカスタマイズにより、最新OSの発表から実際の機種に反映されるまで時間がかかるのは、Androidの特徴としてよく知られるところだ。そのため、現在販売されていたり、今後発売される機種も今のところはAndroid 4.1だが、いずれバージョンアップにより、Android 4.2が搭載されるかもしれない。

しかし、ここで気になる情報がある。

グーグル、Android OS断片化の拡大防止のため、SDKに新たな利用条件を設定 | Googleウォッチ | トピックス | Computerworld - エンタープライズITの総合ニュースサイトより引用:

米国Googleは11月13日、Android 4.2(開発コード名Jelly Bean)および開発者向けのAndroid 4.2 SDK(ソフトウェア開発キット)をリリースしたが、それに伴いSDKの使用許諾の内容を拡大し、Android OSの断片化につながるような行為を禁止する事項を盛り込んだ。

詳細は明らかになっていないが、この規約の変更点である「Android OSの断片化につながるような行為を禁止」を、メーカーやキャリアによるカスタマイズの禁止だと見る向きがある。とりわけ、日本仕様として、おサイフケータイや赤外線通信に対応するなど、多くのカスタマイズを施している国内キャリアのAndroidスマートフォンは「断片化」に大いに寄与していると言えるだろう。

そのため、キャリアやメーカーがカスタマイズ禁止を嫌がるとすれば、OSのバージョンはAndroid 4.1のままバージョンアップは行わず、今後発売する機種もOSはAndroid 4.1を維持するという選択肢も浮上してくる。

それと符合するかのように出てきているのが「第3のOS」の動きだ。NTTドコモはサムスンやインテルが主導する「Tizen」陣営に参画し、KDDIはMozilla Foundationの「Firefox OS」陣営に参画することが報じられた。これが、Android以外の選択肢を増やしただけなのか、もはやAndroidを見捨て、次へ行こうとしているのかは、今後の動向に注目しておきたいところだ。

Android搭載端末が登場したのは2008年、国内で発売されたのは2009年のことになる。今でこそ、対応アプリ数でもiPhoneと肩を並べるところまで来たが、当時はアプリの数や質の面で、かなりiPhoneに遅れをとっていた。また、操作性においても、Android 2.3はそれなりに使えるOSだったが、個人的な実感として操作性がiOSにしっかり追いついたと言えるのは、2011年のAndroid 4.0以降ではないかと思う。さらに、国内でAndroid 4.0搭載端末が普及したのは2012年以降となり、アプリや操作性を含め、Androidユーザーは実に約4年間、不遇の時代を過ごしていたと言える。

もしも、国内キャリアがAndroidを見捨て、TizenないしFirefox OSに移行するつもりなのであれば、アプリの充実などエコシステムが完成し、OSとして使い物になるまでは、同様の歳月が必要とされるだろう。そして、ユーザーは再び不遇の時代を強いられることになる。もっとも、iPhoneの成長も頭打ち感があり、4年以上の差が開くことはなく、Androidの経験を生かして歳月を短縮させることは可能かもしれない。

今回、Android 4.2における規約変更によって、このような事態が生じているが、プラットフォームに乗っかるということは、アプリなどのエコシステムのメリットを享受できると同時にリスクも伴う。第3のOSはよりオープンなプラットフォームと言われるが、そもそもAndroidもオープンという触れ込みで各キャリアやメーカーが乗り込んだのではなかったか。プラットフォーマー、キャリア、メーカーそれぞれの思惑が、ユーザーのデメリットとならないことを願いたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿